ボイスチャットではなく、音声入力(ボイス to テキスト)で英会話練習
英会話になると、
「早く答えなきゃ」
と思って焦ってしまう。
頭の中では何か考えているのに、
言葉にしようとすると止まってしまう。
特に、話す前にじっくり考えるタイプの内向的なひとにとって、
テンポの速い英会話はプレッシャーになりやすいのではないでしょうか。
今回は、そんな人に向いている、
AIチャットを使った英会話練習法Thinking Out Loudをご紹介します。
使うのは、AIチャットの「音声入力機能(ボイス to テキスト)」です。
AIとのボイスチャットのように、すぐ返答が返ってくる環境ではなく、
「自分のペースで考えながら話せる環境」
をつくることで、
プレッシャーを減らしながら英語を話す練習ができます。
なぜ内向的な人に音声入力での英会話練習が向いているのか
ボイスチャットがプレッシャーになることがある
内向的なひとは、
瞬発的に言葉を返すよりも、
少し考えてから話すほうがラクに感じることがあります。
AIとのボイスチャットは便利ですが、
返答のテンポが速いため、
「早く答えなければ」
という焦りにつながってしまうことがあります。
また、自分が何を話したのかをその場で確認できないため、
「ちゃんと伝わったかな」
という不安を感じやすいこともあります。
音声入力なら「考えながら話せる」
一方、音声入力を使えば、
話した内容がテキストとして画面に表示されます。
そのため、
- 話した内容を確認できる
- 修正してから送信できる
- 自分のペースで話せる
という安心感があります。
AIは、こちらが話すのに時間がかかっても、
イライラしたり、せかしたりすることはありません。
自分のペースで、
落ち着いて英語を話す練習ができます。
ChatGPTの音声入力機能の使い方
今回は、ChatGPTを使った方法をご紹介します。
(すでに音声入力の使い方をご存じの方は、次の章、
「Thinking Out Loudとは?AIチャットでできる英会話練習法」
まで進んでください。)
まず、チャット画面を開いたら、
マイクアイコンをクリックして話します。
※ここではパソコン版のChatGPT画面を使って説明しますが、
スマートフォンアプリでも同じように使えます。
※以下の画像はChatGPT(OpenAI)の画面のスクリーンショットです(2026年5月時点)。

まずは、短い一文だけ試しに話してみるのがおすすめです。
話し終わったら、
チェックボタンをクリックすると、
音声がテキストに変換されます。

内容を確認して問題なければ、
矢印ボタンをクリックして送信します。
修正したい場合は、
テキストを直接編集することもできますし、
削除して話し直すこともできます。

追加で話したい内容がある場合は、
送信せずにもう一度マイクのアイコンを押せば、
続けて音声入力できます。
もし、うまく変換されないときは、
少しゆっくり、はっきり発音すると、
認識されやすくなります。
Thinking Out Loudとは?AIチャットでできる英会話練習法
「考えている途中」を言葉にする練習
Thinking Out Loudとは、
頭の中で考えを完全にまとめる前に、
「考えている途中」をそのまま言葉にする練習です。
話す前によく考えることは、
決して悪いことではありません。
ただ、
「ちゃんとした英語を話さなければ」
と思うほど、
言葉が出てこなくなることもあります。
Thinking Out Loudでは、
- 完成した英語を話そうとしない
- 考えている途中も言葉にする
- 「うまく話す」より「流れを止めない」を意識する
ことを大切にします。
相手がAIなら、
途中で言葉に詰まっても気まずくなりにくいため、
気軽に練習しやすいと思います。
日本語と英語のコミュニケーションの違い
私は以前、少しだけ、
海外で生活したことがあります。
そのとき、日本語と英語では、
コミュニケーションの感覚が少し違うと感じました。
日本語では、質問されたあとに、
「うーん……」
と考え込んでいても、
「あ、この人はいま考えているんだな」
と自然に待ってもらえることが多いように思います。
一方で英語では、
「Mmm…」という反応を、
- 考えている
- わからない
- 不快に感じている
など、
人によってさまざまに受け取ることがあります。
そのため、英語では、誤解を避けるために、
「考えている途中」も含めて、
言葉にして伝えたほうがいいように感じます。
Thinking Out Loudでは、その練習をしていきます。
日本語の、
「すべてを言葉にしなくても、なんとなく伝わる」
という感覚から少し離れて、
「自分の考えや気持ちを、具体的に言葉にして伝えてみる」
という気持ちに切り替えると、
少し練習しやすくなるかもしれません。
英会話に役立つfiller phrases(つなぎ言葉)とは
Thinking Out Loudの練習で役立つのが、
filler phrases(つなぎ言葉)です。
filler phrasesは、
考えている途中経過を相手に伝えるための表現です。
例えば:
- Hmm… let me think.(うーん…ちょっと考えますね。)
- I guess what I’m trying to say is…(つまり、私が言いたいのは…)
- Actually, maybe that’s not the right word…(あ、でも…その言葉は少し違うかもしれません。)
これらは、
実際にChatGPTに教えてもらった表現です。
こうした表現を使うことで、
「まだ考えている途中です」
ということを自然に伝えることができます。
Thinking Out Loudが難しく感じる人は、
まずfiller phrasesだけ覚えるところから始めても大丈夫です。
なお、
「Loud(大きな声で)」という言葉に少し抵抗がある人は、
Thinking Out Quietくらいの感覚でもいいのかもしれません。
ChatGPTでThinking Out Loudを練習する方法
実際に使えるプロンプト例
では、ChatGPTを使ってThinking Out Loudの練習をしてみましょう。
下記のようなプロンプト(指示)をChatGPTに送ります。
前述のように、音声入力機能を使って、プロンプトを出してみましょう。
英語が苦手でも大丈夫です。
私自身も実際に使ったプロンプトをChatGPTに添削してもらいました。
自分の言葉で話してみて、気になる場合はAIに直してもらえばいいのです。
どちらのバージョンでも大丈夫です。
ロングバージョンのほうが、AIに自分の意図をより詳しく伝えられますが、
シンプルバージョンでも十分に伝わります。
大切なのは、完璧なプロンプトを出すことではなく、練習を始めることです。
前述の、filler phrases(つなぎ言葉)だけ覚えたいひとは、
下記のプロンプトがおすすめです。
自分の頭の中を英語で実況中継してみる
Thinking Out Loudの練習では、
頭の中にあることを、
スポーツ実況のようにそのまま言葉にしてみます。
例えば、
- 今感じていること
- 目に見える景色
- 聞こえる音
なども、
そのまま英語にして大丈夫です。
例えば、
My mind is blank.
(頭のなかが真っ白です。)
I don’t have much to say right now.
Maybe another thought will come later.
(今はあまり言いたいことがありません。
あとで何か考えが浮かんでくるかもしれません。)
I’m a little nervous because I’m worried about making mistakes when I speak English.
(英語を話すときに間違えるのが心配で、少し緊張しています。)
The wind is blowing.
I’m sitting here.
It’s quiet.
(風が吹いています。
私はここに座っています。
静かです。)
これらは、
実際に私が話して、ChatGPTに添削してもらった文章です。
このThinking Out Loudは、
「正しい会話文を覚える練習」というより、
「自分が今、感じていることを、そのまま話す練習」
になります。
内向的なひとは、周囲のひとたちが自分に対してどう思っているか、
気にしがちで、自分の気持ちをないがしろにしてしまうことがあります。
この練習は、自分が普段、どんなことを考えているのか気づく、
いいきっかけにもなると思います。
私の場合は、
自分が考えていること、感じていることに気づくと、
少しリラックスできるような感覚になることもあります。
「完璧に話さなくていい」という感覚を持つ
このThinking Out Loudの練習法は、
考えてから答えるまでの時間が長くなりがちな、
内向的なひとにとって、
特に大切な練習方法だと思っています。
話す前によく考えることは、
英語学習では役に立つこともありますし、
別に悪いことではないと思います。
ただ、「どんなふうに話せばいいか、考えている途中経過」
を、ほんの少しでも、
言葉に出して表現してみることで、
「完璧に話さなければいけない」
という自分へのプレッシャーを、
少し手放せることがあります。
「英会話を上達させるための練習」
と思うと、
「がんばらなきゃ…」
と少し力が入ってしまうこともありますが、
「自分がプレッシャーから解放されて、ラクになるための練習」
だと思えば、もう少し気軽に取り組めるかもしれません。
まとめ:自分のペースで続けることの大切さ
前回の記事、
「内向的で英語を話すのが怖い…英語との関わり方」
にも少し書きましたが、
内向的なひとにとって大切なのは、
学習スピードや効率だけを重視するのではなく、
「自分に合った方法で、無理なく続けること」
なのではないかと思います。
今回ご紹介したThinking Out Loudは、
世のなかにたくさんある英語練習方法のほんの一例です。
やってみても、やらなくても、大丈夫です。
それぞれご自身のペースで、無理なく英語と関わっていけますように。